しゃぼん玉


メグル自身は、メイがいるグループのリーダー的存在であり、みんなにも好かれているが、メイはそのメンバー達にあまり好かれていなかった。

このグループでは、メイがいなくなった途端にメイの悪口大会が始まる。

「メグルー。なんであんなヤツと仲良くしてんの?

私、メイだけはどうしても無理」

「うん。アイツ何考えてんのかわかんねぇし。

話しかけても普通にシカトしてくるしさぁ。

アイツ絶対、私らのこと見下してるよね」

「ほんと、マジうざい。

かわいいからって調子に乗ってんじゃね?」

「つか、ケータイ持ってないってマジウケる!

貧乏かよ!って感じ。

ざまぁだけど」

メグルは切なげな表情で皆の不満を聞いていたが、

「やめやめ!!

そんなふうに言ったって、余計に気分悪くなるだけだろっ。

あたしはメイのこと好きだし、もうそのくらいにしてよ。な?」

「メグル……」

メグルは苦笑いでため息をつき、

「みんなの気持ちもわからなくないよ。

たしかにメイは、超愛想悪いし。

でもあたしは、メイは悪気あってそうしてるわけじゃないと思うんだよね。

あれがメイなんだよ」

メグルはいつもこうして、皆の気持ちを鎮(しず)めている。