ナナセはシュンに忠告されてから、自分はミズキに責められても仕方がないと思っていた。
いくら優しいミズキでも、今までの自分の振る舞いを訝(いぶか)しんでいてもおかしくはないから……。
だがミズキにはそういう気持ちが起きず、今まで通りの柔らかい笑顔でナナセを見つめた。
「ありがとう……。
知らなかったよ、ナナセ君がそんなふうに動いてたなんて……。
なのに私、ナナセ君との関係悪い風に考えてた……。
私こそごめんね」
「ミズキちゃん……」
ミズキはナナセの不安げな表情を吹き払うようにサッパリとした声で、
「私もジム行こっかな!」
「えっ!?」
ナナセだけではなく、マナとシュンも驚いている。
ミズキはみんなに、はにかんでみせた。
「サークルがあるから毎日は通えないけど、ナナセ君と同じことして過ごしたい。
それに、体動かしてた方がいい考えが浮かびそうだからっ」
いい考え。
それは、穂積メイのことについて言っているのだと、皆が察した。


