しゃぼん玉


枕のそばで、ケータイが光っていた。

寝る前までケータイをにぎりしめていたことを思い出した。

メール受信を知らせるランプが明滅している。

“マナかな?”

手のひらで涙を拭いながらケータイを確認する。

マナからもメールが来ていたが、なんとナナセからも着信とメールがあった。

“ナナセ君……!

2時間前に、電話くれたんだ……”

久しぶりに残る、ナナセからの着信履歴。

霧がかかっていたミズキの心は、夏の早朝のように青々と爽やかに澄み渡る。


シュン達と別れたあと、ナナセはやっぱりミズキの様子が気になり、彼女に電話をかけていたのだ。


“話したいけど、ナナセ君が電話くれたのは2時間も前だし、もう寝てるよね……”

ミズキは折り返しの電話をやめて、ナナセのメールを開いた。

件名に《ごめんね》と書かれている。