切なそうに目を伏せるナナセに、マナは爽やかな笑顔を向けた。
「ミズキちゃんがそんなふうに思うわけないじゃん。
感動することはあっても、ナナセ君のジム通いをバカにするなんてこと、ミズキちゃんは絶対しない」
マナは、今までミズキから受けた優しさや思いやりを胸に広げてそう言った。
さきほどまでとは違い、シュンも普段通りのひょうきんな口調に戻り、
「一人で全部がんばろうとするなよ。
俺ら、何のための友達だよ。
いざとなったら俺らだってミズキを守るし、ナナセのことも助けたいって思ってんだから」
「そうだよ。
ケンカなら私の得意分野だし」
マナも冗談っぽく笑った。
「ナナセ君は一人じゃないよ。
それに、ミズキちゃんのこと一番知ってるのはナナセ君のはずだから」
「ありがとう……。
そうだね。俺、一人じゃないんだよね。
それに、ミズキちゃんを一番に支えるのは俺の役目だよね」
ミズキに対する今までの振る舞いを反省するのと同時に、シュンとマナの友情を再確認し、ナナセは涙が出そうなくらい胸が熱くなった。


