菜月が出て行った後の部屋で、ミズキは窓から見える夜の景色を眺めた。 月明かりの下にはたくさんの住宅地が広がり、それぞれの窓が白く光っている。 “この世の中、どれだけの親子がいるんだろう? どれだけの子供が愛されているんだろう? どれだけの子供が虐待されているんだろう? あの家屋の光の中、笑って幸せに暮らしている親子は、どれだけいるのだろう……”