「もう…ずっと走り通しで…どうしたのかと思った…。」

と、華央璃ちゃんが言うので、

「車に乗りっぱなしで名古屋までは疲れるかなって思ってな。ま、結局ここまでは走りっぱなしになったけどな…。」

と、受付をする窓口に向かう為に、車外に出ながら俺は答えた。


「昌磨、別にホテルでも良かったんだよ…。」

と、舌を出す華央璃ちゃんに、

「馬鹿!からかうなって…。寝ている間に進めるからフェリーの方が便利でいいだろ?」

と、言いながらドアを閉めた。