「証明できる物ってある?」

と、俺的にはジ・エンドな質問に、華央璃ちゃんが冷静に対応する。

「わかりました…。」

と、スカートのポケットから香織の生徒手帳を取り出した。


『なんで、あれを持っているんだ!?』

俺の方が冷静さを欠きそうな感じだ。


華央璃ちゃんは、生徒手帳を開けて渡し、

「ほら、その写真…これくらいの時の…。」

と、肩まで着きそうな髪を耳の辺りで指を挟み、ショートカットをイメージさせる。