「"Delete"とはここのことかね?」

祐介の話を遮って
一人の男が入ってきた。
顔はよく見えないが、スーツを着ている。


「そうですが...ご依頼ですか?」

顔をしかめながら柊が言った。



「そこまで警戒しなくてもいいじゃないか...
 まあいい。人殺しを頼みたくてな。
 ここは人助けをしてくれるところだろう?」


ハッハッハッと男が笑った。


話を遮られた祐介はまた涙目になっていた。