「じゃあ、やっぱり占い師が原因なのかい?」


「そういう事だ」


訊ねる流依に、悟志が頷くと、幹彦が指をポキポキと鳴らした。


「今から、ぶん殴りに行ってやろうぜ!」


「そうだな」


「ええ~!?ま、また行くのか…?」


立ち上がって、頷き合う幹彦達とは対照的に、純輝は急に震え出した。


それを見て、流依と幹彦は溜め息を吐いた。


「沖本は、留守番だね」


「その方が、良さそうだな」


「何かあったら、携帯に連絡するんだよ」


そう言って、客間を出て行こうとする流依達を見て、純輝は戸惑った。


「え?俺、一人でお留守番なの…?」


「純輝君。一人が淋しいなら、あたしも一緒に残ろうかぁ?」


「さ、淋しくなんかないけど…」


「流依ちゃ~ん!純輝君が、一人じゃ淋しいみたいだから、あたしも残るねぇ!!」


口ごもった純輝を無視して、客間のドアの方にいる流依達に向かって、理緒は大声で叫んだ。