「草壁達、幽霊でも見たのか?」


幹彦が、理緒に訊ねる。


幹彦が、他人の話に積極的に関わろうとするなど珍しい光景なので、理緒も流依も純輝も驚いていた。


もっとも、幹彦は文芸部ではオカルト小説ばかり書いている。


そのため、単に幽霊関係の話に興味があっただけなのかも知れないが…。