「あれって、もしかして例のオルゴールか…?」


「う、うん。間違いないよ…」


テレビの画面を見たまま、理緒は頷いた。


その時、アニメソングの着うたが、部屋の中に響いた。


純輝は、理緒の方へ目をやる。


「え?あたしの携帯かなぁ!?」


制服のポケットから、理緒は携帯電話を取り出した。