「しかし、こんな怪しいアルバイト、よくする気になったな…」


幹彦が苦笑しながら、美波の方を見る。


「だって、時給いいんだもん」


「いくらだい?」


「5000円」


「5000円!?」


流依と幹彦が、声を揃えて顔を見合わせる。


二人とも、アルバイトはしていない。


しかし、5000円がアルバイトの時給として、かなり高いという事だけは分かった。


二人と違い、お金持ちの悟志は大して驚いている様子はないが…。


金銭感覚の違いだろう。