諦めないで、幸せを求めて噛ませ犬になろうとも



頭だけで喚く溝出の周りには複雑骨折を絵にしたような骨たちが並んでいた。


「おうおうっ、こりゃあ、相当な慰謝料がいるなぁ?とりあえず前金代わりに更に美しくなったはいびじょん様を献上しやがれ。もちろん、最新型のな!」


チンピラに肩がぶつかった時以上の絡まれ方をされた。


「わたるん、あまおう食べたい」


しかして無邪気なロリには効果ゼロだ。


「あまおうが何か知っているんですか」


「食べ物なんだよね?」


「バカだな、ろりっ子。甘王(あまおう)はどっかの国の王様だぜえ?」


「いちごです」


「え゛っ」


「おおー、わたるん物知りぃ」


「嘘言うんじゃねえよ、わたるん。冬月に聞いたら、『あまおうは人名やから食べられへんどすえ』って言っていたんだぞ!」