諦めないで、幸せを求めて噛ませ犬になろうとも



溝出に分かりやすく、手帳にあぎょうさん≠阿行さんと書き込み、さぎょうごの部分をペンで差しながら見せた。


「となれば人名ではない。よく文章は読点の付け方でまったく違った文章になる場合がありますが、今回は分かりやすくするための読点をつけましょう」


『あぎょうさん』を『あぎょう、さん』

『さぎょうご』を『さぎょう、ご』


手帳に書かれただけ分かりやすかった。溝出とて分かったのだからここで分からないという人はいないだろう。


『あぎょう、さん』つまりは『あ行、三』

同じく、『さぎょう、ご』は『さ行、五』


あ行さ行とは平仮名の五十音。後にある数字はあ行の三番目とさ行の五番目を意味し。


「『うそ』じゃねえかあぁぁっ!」