諦めないで、幸せを求めて噛ませ犬になろうとも




m9(^Д^)。




「………………、は?」


見えたものを理解するのには時間がかかった。


白い面の下。
てっきり素顔があると思ったのに、面の下も面で、m9(^Д^)の模様があった。


「骨が怖がったよー、わたるんっ」


きゃっきゃっとはしゃぎながら溝出から離れて、渉に近づく阿行はいつものロリッ子だ。


呆然とした溝出は、動けずに渉におぶさり甘える阿行を見るしかなかったが――ぴきっと最後の名残たる亀裂が入ったことで我に返った。


「はああぁぁぁっ!?」


相応しいリアクションである。


鶴の一声ではないが、叫んだ溝出に渉たちが視線を置いた。


「なんですか?」


「なんですかじゃねえよっ。いちゃこらしてねえで、どういうことか説明しやがれ、こんちくしょうが!」