諦めないで、幸せを求めて噛ませ犬になろうとも



(五)


バカというのには種類がある。


単なるバカ、愛すべきバカ、改善しないバカ、あげれば様々だが、もっとも手に負えないバカというのは救いようのないバカとして分類されるが。


「俺が諦めるとでも思ったかっ、あめええんだよっ、アホどもがあぁぁ!」


その例として紹介したい溝出は、今日も学園に侵入していた。


ところどころ骨に焦げ目があるものの、これでも良い方。土日の休日を挟んでやっと動けるようになった溝出は、懲りずに阿行強奪を繰り返していた。


当の人はまだ来ないものの、後数分でこの廊下に来るのはもはや確定事項。


手を替え品を替えで五日目もまた溝出は、あっと驚くような策を考えてきた。