諦めないで、幸せを求めて噛ませ犬になろうとも



すこーしお灸をと言うが、それが蜘蛛切り禁止令になるほどなのだから余程のことがあったのは想像に難くない。


「わたるん、スライム肉まんが食べたいー」


「あれ、確かあの肉まんはもう販売終了しませんでしたか」


「えー。はぐれメタルでもないただのスライムなのに、もうないの?」


「青くても可愛いと評判だったみたいなので。普通の肉まんならいいですよ」


「分かったぁ。巫女さんも一緒に食べよー」


「また今度にお願いしますわぁ、阿行はん。僕はこの燃えないゴミを処分するさかいに。

でもあえて、学園裏の焼却炉にぶちこむのもええかもしれんねぇ」


軽い会釈をして、溝出の頭だけを持った冬月が去っていく。