諦めないで、幸せを求めて噛ませ犬になろうとも



ほくほくと嬉しそうな声で語る冬月。


もともと中性的な振る舞いをしていたために、いざこうして女になろうとも違和感はない。


優雅とは男女問わず持てるものであり、男になろうが女になろうが冬月は美しい立ち振舞いを続けるのだろう。


溝出いびりをする以外は。


「さて、今日は蜘蛛切りないんよねぇ。何して遊びたいどすか、ザコキャラ。溶かす、埋める、落とすのどれがええ?」


「刀を置いてくるなんて、それも珍しいですね」


「ああ、姉さんに持ち込み禁止令を出されたんどす。姉さんの神社の参拝客で、姉さんに色目使う阿呆に、すこーしお灸を添えただけやのに……。

今日はこのまま行こう思うから、蜘蛛切りは留守番なんどす」