諦めないで、幸せを求めて噛ませ犬になろうとも



キマった。


ノリノリなテンション相応に勢いの良さ、降りる角度から声のトーンまで全てがパーフェクトな渾身のアタック。


さあ、あとは巫女の体に腕を伸ばしての――


「あぎゃっ!」


僅か数mmのとこで裏拳をこめかみにお見舞いされた。


殴られた後発ダメージは壁へ。『廊下で騒がない、コロコロ♪』と書かれた貼り紙にジャストミートした溝出だった。


頭だけを壁に残して、肋骨やら背骨やらが落ちていく。


頭も後追いしようとしたが、がしっと片手で捕まれた。




「いい度胸してはりますねぇ、ザコキャラ」





魔王、再臨。


「ひぎゃあぁぁぁっ!」


「どういうつもりどすえ?噛ませ犬のくせに僕に襲いかかるやなんて、なぁ。昨日、あんだけ遊んだやないの。なにぃ、まだ遊びたりまへんの?

今度は骨の髄にまで煮えきった油を注ぎましょか」