諦めないで、幸せを求めて噛ませ犬になろうとも



すべらかな歩き方はよほどのお嬢様なのか。立ち振舞いからして可憐な、椿の花を咲かせたいほどの完璧な巫女だった。


もっとも、溝出の目的は阿行。


別の生徒にかまけている暇など――


(うおおっ、襲いてえぇ!)


あったらしい。


(ここの生徒かよっ。前に体育祭で来たときは上玉がかなりいたのは知ってたがっ、襲いてぇ、驚かしてぇ、きゃーとか言わせてぇ)


妖怪魂に火がついたというよりは、いたずら心が芽生えた。


(後ろからおぶさって、驚かしてやるっ。どさくさ紛れに乳も揉んでなぁ!)


もはや変質者に格下げだ。


ニヤニヤな邪混じりの雰囲気をまといながら、目的を変えた溝出が巫女に飛びかかる。


「ヒャッハアァァ!」