諦めないで、幸せを求めて噛ませ犬になろうとも



男性用着物に狐面。更には腰に名刀の蜘蛛切りを帯刀していれば、個性が強い。


今は刀を鞘ごと腰から外していた。溝出を殴ったのはこの蜘蛛切りだったりする。


鞘がついていたからこそこの程度で済んだのだ。こと妖怪切りに関しては特化している蜘蛛切り(抜き身)を振り下ろされたならば――骨だけでなかったら想像しただけで失禁できる。


今にもあまりの恐怖に気絶しそうだが、頭に乗る足が溝出の意識を現実に引き戻し。


「ここに無断で来たらダメと言いはりましたよなぁ、溝出。なんでいるん?しかもか、家の葛籠まで持ってきて、なぁ。

きちんと説明するんどすえ。したら、思う存分、あんさんと“遊べます”さかいに」