諦めないで、幸せを求めて噛ませ犬になろうとも



それでもきちんと自分の目で確かめなければなるまい。


しかして見たものが石化とはどうやって確かめるべきかと迷いどころである。


「わたるん、ベルギーチョコソフト食べたいー」


「今日は甘いものなんですね。というか色んなコンビニを知っているようで」


「流行りぐらいは分かるよ。あのね、この前おぶさった人が告白に成功したって、こんなのくれたんだー」


片手が引っ込められたので落ちないように渉が支えた。


出された手にはベルギーチョコソフト無料券が五枚。


バックを持たない、しかもかポケットがない白い着物姿の阿行がこれをどこにしまっていたのか、皆まで言うまい。健全な男子諸君の妄想に任せよう。生々しさ(リアリティ)を与えるために付け足すが、無料券はしわくちゃで生暖かみがあった。