諦めないで、幸せを求めて噛ませ犬になろうとも



(三)


「春だねぇ」


「バレンタインはまだですよ」


現時点では本編側がバレンタイン実行中のはずなので、期待をこめてあえてここは時間軸を少し前にしていますと説明もそこそこに、いくら晴れているからとは言え、とても春とは言えない季節だ。


なのに意味ありげに息深くしみじみと春を感じる阿行は何を見たのか。

今日の顔文字お面が( ̄∀ ̄)ニヤニヤのせいか余計に意味ありげだった。


「会長と皇帝。もしくはヤンブラコンペア。はたまた大穴で萌え龍娘でも見ましたか」


冬なのに春とは気分的なもの。分かりやすい春と言えば恋だ。ピンク色がふわふわ舞っている春である。渉があげたのは去年のベストカップル賞の上位三組。

龍娘先生が大穴なのは肝心の相手が一年に一週間しか現れない、なんちゃって彦星様だったりするからだ。もっとも例外として何回か出たりとその度に萌え龍娘が出現するわけだが。


さて、阿行が見た春はどんなものだったのか。


リア充爆発しろを感じない渉は素直に祝福すらもしよう。