(二)
「がくがくぶるぶる」
「声に出すほど震えてますね」
背負っているからこそ直に伝わる阿行の震え。何かとてつもない恐怖に出会ったか、顔文字お面も((((;゜Д゜)))になっていた。
今日も今日とて渉は阿行と暇を潰している。お面をプレゼントして以来、阿行は渉を気に入りこうして日がな一日を渉と過ごすことは日課ともなっていた。
阿行さんをおんぶし隊なんてファンクラブの男子たちからブーイングや嫌がらせを受けるもそれは最初だけ。今になっては渉に手を出したら不幸が訪れると変な噂も流れているのだ。
もとからの薄気味悪さも兼ねてか、嫉妬嫌がらせの奴らは真に受けて近づこうとせず、また渉の誠実な態度を知る人にとっては呪いなんて、と鼻で笑ってみせる。


