諦めないで、幸せを求めて噛ませ犬になろうとも



「わたるん、お腹すいたー」


「だそうなんで、溝出さんどいてください」


「通さねえぜえ、こうなりゃ無理矢理でもそのろりっ子を奪ってやらぁ。てめえを倒した後でな!」


「死亡フラグを立てるのは勝手ですが――あなた、本当に死にますよ?」


「はあ?いっぺん死んでみるを延々に見続けて克服して萌えを見いだした俺に、んな脅しは通用しねえぜえ?」


「本気で心配しているんですよ。何せ、あなたはとんでもないことをしましたから」


渉の目が、割れた窓と床に散らばる破片に向けられた。


木っ端みじんの窓は修復不可能。それをしたのは紛れもない溝出。


「校内の備品どころか校舎の窓を壊すだなんて、早く謝りにいかないときついお仕置きがありますよ」