気に入った人ならば可愛い名前だが、どうでもいい人には安直らしい。
というか、溝出はもう骨でいいんじゃないかとも思う。
「ざけんなっ、骨呼ばわりすんじゃねえぇっ。溝出様だ、ガキども!骨と呼ぶようなら、今夜てめえの枕元に立って、じゅげむを百回言うぞ、ェアーン?」
「もはやみみっちい嫌がらせですね……」
それ以前に、溝出が渉の前に立つのが邪魔だった。
避けようにも両手を広げて、壁となる。
「でぃふぇーんす、でぃふぇーんす」
バスケの真似事をした溝出だった。
まいったなぁと渉が困っても、溝出の滑らかな動きは通させてはくれない。
「でぃふぇーんす、でぃふぇーんす――と見せかけて、おふぇんすだ、うおらあっ!」


