「わたるん、ファミチキ食べたいっ」
「またどこでそんな話を聞いてきたんですか」
「チキンはファミチキなんでしょ?」
「まあ確かにそう言う人も多くいますが……。阿行さんは学園――学校という敷地から出られるんですか」
「出られるよー、誰かにおぶさってれば。前いたとこから天神(こっち)に来た時はそうしたし」
「なるほど、あなたは学校に憑くタイプではなく人に憑くタイプの怪異ですか」
これは興味深いと早速書き込んでいた。
「ファミチキ買ってくれる?」
「いいですよ」
「わたるん好きー。いいぃきぶんっ」
「それはファミマじゃなくてセブンの方の曲ですからね、因みに」
メロディーを入れられないから伝わったかどうかは知らないがさておき、軽い訂正を入れて渉は校舎を後にしようとした。


