諦めないで、幸せを求めて噛ませ犬になろうとも



「ろりっ子おぉぉ!」


阿行の副音声を知らない溝出が、感激のあまりに――というか、ここぞとばかりに目の前にある胸に深く埋もれ堪能した。


えぐっえぐっぐふふっ、と泣いてんだか笑ってんだか分からない溝出。今は阿行に邪魔をされるから帰ったら制裁しようと決めた冬月が弁当を取る。


「あんさんのことやから、弁当に何かしてるん違います?」


「馬鹿言うんじゃねえよ、ブワァカァッ。食べ物を粗末にする俺じゃねえぜえぇ」


阿行の私物と化す溝出が器用に頭をくるりと反転させ、冬月を罵る。家に帰った時の恐怖など考えずに。


「疑うんなら見ろやっ。目ん玉かっぽじって、確かめればいいだろうが!もしも何もなかったら、どーすんだ、ああん?

俺のがらすのはーとを傷つけた慰謝料として、ちゃんねる一日独占権を寄越せよな!」