諦めないで、幸せを求めて噛ませ犬になろうとも



「あんまり壊しちゃダメだよー」


ぎゅっと溝出を抱きしめて、守るように冬月の前に立つ阿行。


いきなりのこと、しかもか(`・ω・´)わんわおの顔文字お面をつけている阿行を前にしては、さすがの冬月も怒りのボルテージが下がった。


かくいう溝出は。


「ろりっ子……」


胸で埋もれそうになる頭を上向きし、あやすように溝出を撫でてくる阿行を見た。


これほどまでに優しくされたことはあったか――と、先ほどの渉の優しさを隅に置くほど、阿行の温もりが骨に染みた。


「お、おれ、なんかを……っ」


「骨、大好きー(噛ませ犬ぶりが)」


「今まで……っ、お前にひどいことをしたのにっ」


「そんなことないよ。面白かった(骨がバラバラになるのが)」