「知らんわ、阿呆。僕は兄さんが良かったんどす。弁当届けてくれる兄さんとそのままいちゃつくためにワザと忘れたのに……!
毎日届けさせるやなんて兄さんに悪いから、一週間に一度あるかないかの一大イベントなのにっ!
なんでお前が来るんだ!僕と兄さんの憩いを邪魔しやがって!」
ぷっつんして京都弁が剥がれた冬月はバーサーカー並みにまずい状態だったりする。
こうなれば溝出の話なんか一切聞かない。気が済むまで憂さ晴らしをされ、ボロ雑巾のように捨てられる。
昨日は寿命縮んだり地獄見たりと散々で、なんか確か、冬月の暴力ならまだ耐えられたとか言った気がするが、嘘と訂正したいほど。――終わった、終わったよ。冬月こえぇよ。もうダメだ。
なんて黄昏すらも覚えた溝出をひょいっと阿行がかっさらった。


