龍・・・・龍・・・・


夢の中で何度も名前を呼ばれた。


姫?いや姫じゃない・・・・。
会いたくて 何でも姫だと思ってる。

病気だな俺・・・・・。
いつこの病気から立ち直れるんだろう。


目が覚めてイヤな汗をかいていた。
暑い夜ではなかった。

どっちかと言えば
夏なのに肌寒い・・・・・。

姫が呼んでる・・・・・・?
いや


姫を支える男は俺じゃない・・・・・。



寝ざめの悪い朝だった・・・・・。


今日は夜 接待があるから地下鉄で行かなければいけない。
駅の入り口の近くにあるコンビニによって
栄養剤ドリンクを手にしてると
黒い車が停まった。


あの車・・・・
見覚えのあるスポーツカー


姫?


助手席から出てきたのは 目を疑った。


美里じゃん・・・・。


運転席から出てきたのは この間姫と一緒にいた男
そうだ 甘いマスクをした…イケメン男

美里はその男の腕を捕まえて
甘えるように何か言っている。


頭がガンガンしてた。