美里に頼んで しばらく美里の家に泊まることに
してもらって家に電話をかけた。

幸い 入院はニ三日で済みそうだった。

妊娠三カ月に入ったところ。
振り返るとぞっとした。

お酒も飲んだし 少し薬も飲んだ。
ルナタの時 吐き気がしていたのは 
もしかしたらつわり・・・・。

「ごめんね 
悪いおかあさんだね。
全然気づかなかった。」

あの夜のこと思い出すだけで赤面した。


あの時お互いを狂ったように 求め合って・・・・
何度も何度も愛し合って・・・
一つになって・・・・・


あ~~~ほんとめちゃくちゃだったんだ私・・・。
乱れるだけ乱れて……
だって…もう龍に抱かれるのは最後だったから。

だけど・・・
だけど・・・

お腹に手をあてて見た。

龍の・・・赤ちゃんがいる・・・・
愛する人と愛し合った証が・・・・・


涙がこぼれた。

これはきっと 神様の贈り物


産むとか産まないとか 最初からもう決まってる。


私は龍の子供を抱きしめたい。
あの日の狂おしい時間を忘れないように
神様がきっと
この子を私に授けてくれた。

龍に迷惑がかからないところで
この子と生きて行こう


私の心は真っ青に晴れわたり 雲一つない空のように
清々しい気持ちになっていた。