さすが達人のシャンプーは気持ちがよかった。
夢を見てるみたいに
そして癒される。

「おつかれさま。」

達人が鏡の中で髪の毛を拭いてくれた。

「気持ちいい~~。」
思わず言葉が出る。

「さすが達人ですね、めっちゃ気持ちいい。」

「あのさ 達人はやめてよ。
これから綾人って呼んでくれるかな。」

「あ 綾人さん。」

「さん いらないから。」

「え?」

「綾人でいい。」

「そ そんな 呼び捨てとかは・・・・。」



達人が顔を寄せる。


な ドキドキするじゃん


「あやと はい 言ってみて。
ちゃんと呼べなかったら 角刈りにするぞ。」

「え 角刈りは困る・・・・。」

「じゃあ 呼んで。はい?」

「綾人・・・・・。」


綾人は悪戯っぽく笑って 私の頬に
自分の頬をつけて

「よくできました~~。」と言った。


ドキン


龍以外の男の人と接近するなんて・・・・・
でも
綾人の笑顔ってめっちゃ可愛い・・・・。