次の日・・・。

「おばさんっ!稔は?いる?」

この人は稔のお母さん、赤井 瑠美。

「もう行っちゃったよ。なんか寂しそうだった。何か知ってる?」

私のせいだ。

急いで学校方面へ・・・。

稔がいた。

「稔!」

「結花?」

稔びっくりしてる。

言わなきゃ。

「結花、ごめん。昨日あんな事言って。あと少し距離をおくね。結花迷惑でしょ?」

「迷惑じゃない!お願い!距離をおかないで!そばにいて!」

「えっ!?」

「ごめん・・・。でも、これが私の正直な気持ち。私、稔の事、好き。」

「・・・。結花・・・。俺は・・・。そんなふうに思ってくれると思わなかった。結花にとって俺は、ただの幼なじみかと思ってた。結花がそんなふうに思ってくれてたなんて・・・。結花、俺も結花が好きだよ。」

「稔・・・。」

私は泣いた。

嬉しくて・・・。

嬉しくて・・・。

泣いた。

「結花、来て。」

そう言って稔が、私を抱きしめる。

「結花、こんな俺でいい?」

「うん。」

「結花。これからは俺のこと、幼なじみとしてじゃなく彼氏として、男として見て。」

「うん。」

今日、大切な幼なじみが、彼氏になりました。


~end~