次の日・・・。

「あ~、すっかり遅くなっちゃった。早く帰らなきゃ!」

急いで帰ろうとすると・・・。

「はぁはぁ。」

息切れが、体育館から聞こえてきた。

部活の練習かな?

でも1人だけなんだよね・・・。

自習練習?

こんな遅くまですごいなぁ・・・。

少しのぞいてみようかな。

誰だか見たいし。

「え!?」

見てみるとそこには稔がいた。

確か、バスケ部だっけ?

バスケの練習、1人でしてる。

稔、ついていけてないのかな?

でもあんなに動けてるし・・・。

ついていけてないわけないか。

少し声かけてみよ。

「稔?」

「あっ!結花、仕事終わったの?」

「えっ!?あっ、終わったよ。」

「すごいよね、結花は。委員長だし。学年トップだし。」

「別に、委員長はみんなやりたくないって言うから・・・。」

「すごいね。俺なら絶対にやんないよ。」

「稔と一緒にしないでよ。」

「ごめん。じゃあ、帰ろ。」

「もしかして、待っててくれたの?」

「だって、女の子1人じゃ危ないよ。」

「あっ、ありがと。」

良いとこ、あるなぁ・・・。

稔は私の事、どう思ってるんだろう・・・。

ただの幼なじみ?

それとも・・・。

って、何考えてるんだろう。

「どうしたの、結花?顔赤いよ?」

やばい!

「仕事疲れ?無理すんなよ?」

ホッ・・・。

良かった。

バレなくて・・・。