放課後・・・。
「あっ!忘れ物した!」
私は急いで学校に戻った。
教室に行くと・・・。
遠野君がいた。
「とっ・・・。」
慌てて口を押さえた。
遠野君は・・・。
泣いていた・・・。
やっぱり、あれいじめだったのかな・・・。
そっとしておくために、静かに教室に入って忘れ物を取った。
すると・・・。
ガタンッ!
落としてしまった。
遠野君はびっくりしてこっちを向いた。
「ごめんね。すぐ帰るから・・・。」
慌てて帰ろうとした。
「帰んないで!」
「えっ!?」
「・・・。ごめん・・・。」
「・・・。」
「・・・。」
「・・・。どうして泣いてたの?いじめられてたの?なんかあったら私でよかったら相談して良いからね!」
「・・・。」
「じゃあ何もなかったら帰るね。」
「待って!」
「何?相談して良いよ。」
急に遠野君は泣き出した。
そしてそのまま私に抱きついてきた。
「どうしたの?」
「あっ、あのね・・・。」
「言いにくいか・・・。じゃあ落ち着いたら話してね。待ってるから。」
「うっ、うん。」
可愛いなぁ
男子って・・・。
甘えるとこうなるんだぁ・・・


