ピピピッ、ピピピッ…

「ん〜〜…」

のっそりとベッドから起き上がって隣のベッドを見ると翔がいなかった。


「……あれ?」

そのベッドを見つめると、小さな紙切れに翔の字で殴り書きがされていた。

[おはよ。出かけてくる! 翔]


「なぁんだ〜…出かけちゃったんだ…」

寂しさを覚えつつ、歯みがきをして、メイクをした。

と言ってもどこに行くワケではない。