「危ないッ……!」

「ッうわ!?」

体当たりされたので湯はかからなかった。

「……っ!!おい!?宮本!」

「………っ」

俺の代わりに足に湯を浴びた宮本。

「危ねぇだろ!?大丈夫かよ!?」

「平気…。」

スクッと立ち上がり料理を作る宮本。

「お湯、まだ沸いてないよ…。ぬるかったし。」

「え……!音したんだけど…」

「ポットが故障してるんだよ…きっと。」

「そっか…なら良いんだ」

「はい。カップ麺なんかやめなよ」

ズイッと俺にトレーにのった料理を渡す宮本。

「コレは…?」

「……食べて良いよ。」

キッチンから片足を浮かせながら出ていこうとする宮本。

足…赤くね?

「宮本…っ!!」

「何…?」

「お前…っ…やっぱり火傷したんじゃねぇかよ!!」