「照れてんの?」

「はぁ!?照れてませんから!じゃあ!」

「あ…あぁ…」

何構っているんだろう。

「あ…夕飯作らねぇと…」

俺は山積みになってるカップ麺を1つ掴んでキッチンに行った。

「茜さん、湯ってどうやって出すんスカ?」

「は?バカじゃないの?女に頼ってるからよ!バカ」

キッチンにいた茜さんは煙草をくわえながらポットを操作した。

「音がしたらお湯をいれる!そんぐらい出来るでしょ」

茜さんは煙草を灰皿に押し付け、キッチンを出ていった。

俺は女を部屋に連れては雑用を任せて部屋から追い出す。

この顔のおかげで楽してる。

まぁ…年上ウケは悪ィみてぇだな。

───ピピッ、ピピッ

「お。」

カップ麺のフタを開け、湯をかける。

「っ…熱っ!」

パッとカップ麺を離す。

まぁ…バカだよな。

垂直に落ちてくるカップ麺。