「なぁ…雛菊、普通で良いからな?」


「へ…?」

こんな素直な奴には素直に返さねぇとな。

「おしゃれして………ナンパとかされたらマジやだし……///」

自分で言っといてマジ恥ずかし…。

「っ…///…かっ、翔もだよっ!?」

「………ふっ…了解。」

こんなに雛菊が素直だと正直ヤバイな…。

可愛いけど…なんか…抑えらんねぇし…

困るっつの………。


「………///じゃ…じゃあね///!」


「おー。」

軽く返事しながら雛菊の部屋からのそのそ出ていった。

「あ。そーだ♪」

「翔?どうしたの?」

──カシャ☆

俺は雛菊を自分に引き寄せて携帯で写メを撮った。

「待ち受けに決定♪」

「ちょっ……!!翔!!!!」

もう変な心配はさせたくねぇ…。

こんな俺でも雛菊だけは守るんだ…。

もう傷つけねぇからな…。

そう心に誓った。

だけど俺はデートの後、すごく雛菊を傷つけることになる。