私は部屋に入り、支度をしていた。

────…ドスン

「えっ……。キャ───ッ!?」

か…壁に大きな穴がっっ…!

「っ痛ェ…あ。悪ィ。」

「だ、大丈夫ですか?」

「あぁ───…うん、平気〜。」

「そうですか!…で、どうしますか?」

私の部屋と佐々木くんの部屋の間の壁にポッコリ出来た大きな穴。

「あぁ…このままで良くね?」

「は?」

何コイツ…。

「ッ…いい加減な人、大ッ嫌いですっ!!」

「はぁ?…ッぶっ!」

私は佐々木くん…いや、佐々木の顔面に段ボールを叩きつけ、そのまま部屋に帰らせた。

「とりあえず…カーテンで…」

淡い緑のカーテンで人が普通に通れるくらいの穴を塞いだ。

「…っ〜!!何なのよ、アイツ!」

最悪な…最愛になる奴との出会いでした。