「ふぁぁ〜…眠ィ…」

俺はリビングでコーヒーを注ぎながらカレンダーを見つめていた。


「明日か…。」

明日は雛菊とデート…。

雛菊とはもちろん、今まで付き合った女とデートに行ったことなんかなかった。

中学時代は…付き合う意味がわからなかったからな…。

コーヒーを一気に飲み干す。

「苦。」

口に広がる苦さは俺の中学時代を表している様だった。

「砂糖……ないかな…」

そして砂糖がアイツ、雛菊。

苦い俺の心を甘くしてくれた。

「はい♪砂糖!」

「あ…雛菊!!サンキュ……!?」

…はぁぁぁ!?雛菊!?

「砂糖…いらないの?」

ニコッと微笑む雛菊に裏は無さそうだった。

…この服、なんだ!?