「サンキュ、陽。…って、あ。寝てるし…」

スゥスゥと可愛い寝息をたてて寝ている宮本。

プニュッと頬をつついてみると、眉をキュッと寄せた。

「ふっ…」

可愛いな…。

「甘いトコ悪ィ──ンスケドどういうことスカ?」

陽は俺の部屋の小さい冷蔵庫からお茶を取り出して飲み始めた。

「えぇ…っと…シェアハウスに住んだ話はしたよな?」

俺は一生懸命に言葉を繋げて今までのことと今の気持ちを話した。


「へぇ〜〜…羨ましいな。お前」

「ははっ…サンキュ///」

「じゃあコレやるから目覚めたらよろしくな。大事なのはムード」


ニコッと微笑みながら差し出してきたのはラブストーリーのDVD。

「学校でダチから借りたんだ。明後日までだから明日返してくれたら見れるし。良いか?キスまでやれよ?」

「は///!?お前はバカか!?」

「純粋な奴はそれが普通なんだよっ!!とりあえず貸すから、良い雰囲気のシーンになったら告白しろよ♪」

「あっ、おいっ///!陽!」

「健闘を祈るぜ♪」

そう言って陽は帰った。