「っ…ごめんなさい…」


「っ…いや、本音…だろ?」

「違う!っ…違うの」

「…ごめんな。」

「ヒック…。っ…サヨナラ」

「あっ!!宮本!!」

ごめん、佐々木!

私は────…

「っ…もぅヤダッ…」

部屋に駆け込んでしゃがんだ。

「うっ…ヒック…っ」

そしてそのまま…眠りについた。

───カチッ…カチッ…ギシ…

ん?あ、寝てた…。

時計の針が動く度に床が軋む音がした。

「ん…?」

もぞもぞと動いて何かと見ようとするとボワボワと黒い影が暗闇に浮かぶ。

「…?」

まさか…ゆ、幽霊!?

ヒィィィィ!助けて!

ギシッとベッドに乗る幽霊。

「っ…………」

強く目を瞑る。

怖い!あり得ない!