「やぁ…やだ…っ…」

「は?宮本…っ?」

「隆起!!行かないでッ…隆起!!」

「宮本!!落ち着け!!」

「隆起!!生きてたの!?」

ガシッと俺を掴んだ宮本。

「隆起、もぅ…行かないで?っ…」


宮本はフッと倒れた。

良いことに周りは誰もいなかったから迷惑にはならなかった。

「っ…とりあえず…保健室に…」


恥ずかしかったが、お姫さま抱っこというのか…?それをして宮本を保健室に運んだ。


「っ…誰もいねぇな」

ベッドに寝かせると宮本の瞳から溢れ出た一筋の涙。

「隆起…………だぃ…すき…」


ズキン…。

隆起?誰だ?

「授業が始まる…」

スッと立つと捕まえられた。

「宮本?」

「行かないで…っ」

寝言だな…。