携帯相手に雛菊の名を叫んだ。



「ッな…んだよこれ???ヒナが犯される!?」


「…ッくそ!優ちゃん、ごめん!俺、行く。……優ちゃんは、彼氏といろよ。」


「佐々木!?私も…。」


「…俺ひとりで行く。」


俺のその気迫に負けたのか、優ちゃんはわかった、と言い、商店街に姿を消した。



雛菊…今行く!


優ちゃんには見せなかった、メールの添付ファイル。


そこには俺と優ちゃんのツーショット。


端から見れば交際してる男女だった。