「あ。そ…スカ。じゃあ俺、急ぐんで。」


「……気を付けなよ?」


いつもならハイハイと流す言葉。


だけどなんか…重みがあるっていうか…。


「何をですか?」


「ん?車とか通り魔とか色々ね。……大切なモノを失わないように気を付けて?」


「……!?一体ナンスカ?」


「何が…かな?」

ニコッと微笑む本間さんになんだか不安を覚えつつ、ティアラを出た。