「離れたな、水無月と」 師走が教室から出ていく水無月を見ながら呟いた。 「なに?師走寂しいの?」 「せっかく仲良くなったのに離れるのは寂しいじゃん? 別に好きとかじゃ…なくはないけど」 師走は少し顔を赤らめた。 「俺も負けないかんな!寂しいけど頑張るよ」 俺はグッジョブというように親指を立てて、クラスを出た。 水無月と過ごせた教室に少し未練を残したまま……。 窓の外は桜が散っていた。