そうして、自然教室当日。


「うぅ…」

「未琴、大丈夫?」

バス酔いの水無月は、卯月に介抱されながら荷物を宿屋に運んだ。



「大丈夫かねー?水無月」

俺は師走を見ながら言ってみた。

「そうだな」


漫画で言えば今俺らの間には火花が散っていると思う。



譲らないよ、この気持ち。


1日目は終わり、消灯時間がきた。



「まっ、夜と言ったら恋ばなでしょーっ♪」


「だなだなっ☆」



メンバーが話しやすいように近くのベッドに集まった。

俺は集まらなかったけど。