早速コメントをつけて、携帯を閉じた。 「……入学式疲れたな」 俺の行った高校に同じ中学の男子は居ない。 1からのスタートだ。 正直不安だけどまぁ平気でしょ、と気楽に考えるようにしていた。 家から最寄の駅から自転車に乗って帰宅。 「っわ」 目の前が桜吹雪でキラキラしている。 春だなー、なんて思いながら桜吹雪の中を走る。 春は、新しい出会いの季節。 俺はなんだか大切な出会いをしている気がした。 そう、心に残るような一生で何度とない出会いを……。